【新機構CoreXZ】5万円台!Ender3シリーズから極超爆速 Ender-3 V3

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今日はCrealityクリアリティさんからついに発売された【Ender-3 V3】の紹介です!

待望のEnder-3シリーズの最高峰のモデル!!

この機種からCoreX Zっていう爆速をより爆速にするための新機構が入っていたり、ヘッド周りも冷却が強化されたり、ノズルも強化されています。カーボン強化系とかガラス繊維強化系の材料にも対応しました!デザインから一進されてることが分かると思います!Ender-3 V3がどういう機種なのか、どうすごいのかっていうところをアップにしながら見ていきたいと思います。

気になる方はこちらをチェック
CrealityStore:https://store.creality.com/jp/products/ender-3-v3-plus-3d-printer
日本公式サイト:https://www.creality.com/jp
正規代理店(サンステラ):https://bit.ly/4b1FC9g

動画で確認したい方はこちらから↓↓↓

【新機構CoreXZのメリットも解説!】5万円台!Ender3シリーズから極超爆速 & 初カーボン対応 最高峰のEnder-3 V3を詳しく見ていく// & Creality Space Pi

今回紹介する機種は【Ender-3 V3】

どうも、かけるです。

今日は、ついに発売された、Crealityさんの【Ender-3 V3】。

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Ender-3シリーズの中で本当に最高スペックのものです。

低価格帯で手を出しやすいモデルが多いEnder-3シリーズですよね。

手軽な価格帯でも早いプリンターや、カーボン強化系とかガラス繊維強化系とかの特殊な材料も扱いたい、って思ったことあるんじゃないでしょうか。

今回紹介する【Ender-3 V3】は低価格のままで爆速かつ特殊な材料も扱える機種になっております!

ちょっと前に「V3シリーズ」は他に2機種が発売されています。

1機種目は【Ender-3 V3 SE】です。2万円台で販売されていて手が出ししやすいエントリークラスでダイレクト式の3Dプリンターです。多くの種類の柔らかい材料も使えることが特徴のいい機種です。

2機種目として、上位機種の【Ender-3 V3 KE】があります。

SEをより高速化して、最高速度が500mm/secまで出るようになったものです。【Ender-3 V3 KE】については詳しくは以下の動画を参照してください。詳しく紹介をしています!

この【Ender-3 V3】は、外観からも従来のエンダーシリーズとは異なります。以前はフレームがアルミフレーム主体でしたが、今回は大幅にダイキャストフレームに設計が変更されました。また、強化された冷却性能などが特徴です。また、新しいカーボン系のノズルに対応した点も注目です。

さらに、最も注目すべき点は、CoreXZ機構の採用です。これにより、X、Y、Z軸の精度が向上したそうですが…本当?特にZ軸のベルト調整は精度に大きな影響を与えそうなので…。自身のテストモデルによる寸法の精度も検証して、その結果も含めてレビューしていきます。

また、今回はCreality社から提供されたフィラメントドライヤーも紹介します。本来はK1Cと一緒にレビューする予定でしたが、開発が遅れてしまったため、【Ender-3 V3】との組み合わせでレビューします。

今回の順番としては、まず【Ender-3 V3】の外観、特徴、良い点、悪い点などを詳しく解説していきます。その次に、フィラメントドライヤーの機能や使い勝手についても紹介します。最後には、実際の印刷物のサンプルもご覧いただき、そのクオリティを確認します。

【Ender-3 V3】って実際どうなの?

詳細アップで見ていきたいと思います。まずは、外観から。

のぺっとしたデザインになって、R感も結構優しいフラットデザインって感じかな。
ベッドスリンガータイプのプラットフォームが前後に出っ張ってきてます。

スプールホルダーは、マシンの正面から見て右側にセットする感じになってますね。
このホルダーを簡単に着脱することができます。
ベッドスリンガータイプなので、プラットフォームが前後に出てくるので、結構奥行きもスペースが必要ですね。

意外と広い設置スペースが必要

筐体自体は結構コンパクトに見えるんですけど、設置スペースは意外に必要なところはちょっと気をつけなきゃいけないポイントだと思います。
特に、スプールです。材料を横につけるので、前後だけでなく横幅も確保してください。

設置スペースとして、具体的には横幅が60cmぐらい必要ですね。

奥行きについてもみています。注意点としてはプラットフォームの奥に太いケーブルが出っ張っています。

プラットフォームの最大幅からケーブルも含めて、実際は64cmくらいスペースが必要になります。

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外観

裏側がこういう感じですね。結構薄いように見えるんですが、これアルミのダイキャストでできてます。

この下のベースのカバーもアルミのダイキャストでできており、めちゃくちゃお金がかかってますね。

裏はカバーがなくて、ベルトが露出してるような構造になってます。

元々Ender-3シリーズは、アルミフレームでできていたので、それが排除されたことはちょっと寂しい気はしますね。

軸は全部リニアシャフトになってますね。X軸もZ軸もY軸もそうですね。Y軸もリニアシャフトになっていて、かなりガタツキも少なくなっていて、精度がアップしている感じがします。

改造しにくくなった?

アルミフレームでなくなったことで、購入後に改造したい人としては嬉しくないかもしれませんね。

改造したい人には、朗報で、よく見ると、タップ穴が開いてるんですよね。上部に2つあって、サイドにも稼働するところにもありますね。

メーカーの担当の人も改造したい人向けにタップなどを設けているとおっしゃられていたので、一応改造の余地は残してあるっていうところですね。

先日のクリアリティさんの発表会で、多色機が発表されました。マシンの上に乗せて使うクリアリティフィラメントシステム(CFS)っていうもの。

今までのK1シリーズと今回のレビューのEnder-3 V3にも対応するキットのようです。このキットを取り付ける改造にマシン上部のタップ穴を使うのかもしれないですね。

それにしてもクリアリティさんも多色の世界に飛び込んできたってことで、この機種も多色化キットも楽しみですね。

そうしたら、さらにフレームを見ていきましょう!
アルミのダイキャストのフレームが薄いですね。ちょっと不安に思っている方もいらっしゃると思うんです。このフレームとベースが別体でできているので、別体の時はかなりひ弱な感じがしましたが、最後に合体するとがっしりするので、そこはあまり気にしなくていいかなと思ってます。
かなりがっちりしてます。

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Core XZ機構搭載!

後ろから見ると「Core XZ」っていう機構が採用されています。

モーターがこの左右についていてベルトがぐるっと張っていて上でクロスしています。2本のベルトがヘッドにつながっています。これが新機構っていう感じなんですよね。

今までのK1シリーズでは、「Core XY」っていうこの機構がそのまま平面方向になった機構が採用されていました。

この機構が採用されている理由も話そうかなと思います。

Core XZ

「Core XY」の機構を立てただけなんですけど、左右の下にモーターがあってモーターとモーターのベルトの差で横や縦に動かす機構ですね。
横方向にヘッドを動かすためにも両方の2つのモーターを使うし、

高さに動かすにしても両方2つのモーターを使って駆動させるような仕組みになります。

この機構の最大の利点はx軸の移動スピードを爆速に早くできるところです。

Z軸は、そんなにスピード出さなくても全然いいんですけど、超高速で造形したい時って軸とかプラットフォームの平面方向の軸をできるだけ早く動かしたいんです。

かつ加速度も大切で、すぐにマックススピードまで上げたい。

今回からはこのx軸動かす時に2つのモーターで稼働する。

つまり2つのモーターの力を使える。

前まではX軸もZ軸もY軸もそれぞれ1つのモーターのパワーしか使えなかったんです。

それに比べて今回発売された【Ender-3 V3】はパワフルなモーターを2つ使えるので、パワー2倍っていうことになります。

パワー2倍のおかげで最大速度600mm/sec最大の加速度が2万mm/sec^2を実現できました。

Ender-3 V3 KE】の時もそこそこ早くて最大速度が500mm/secだったんですけど、正直、加速度が8000mm/sec^2なので、イマイチでした。

K1シリーズみたいに2万mm/sec^2を実現するためは、今回導入された「Core XZ」が必要だったんですね。

あとはメーカーの方がおっしゃってたんですけど、稼動部のところに軸を移動させるモーターがつかなくなるのでマシン自体の重心がかなり下げられるそうです。

Ender-3 V3】に搭載されている押し出し機はダイレクト式なので、この大きなヘッドについちゃってるんですけど、他のモーターはすべて下についているのでマシン自体がかなり低重心になります。

「低重心」の何がいいかって言うと、超爆速機種だとかなりマシン自体が揺れちゃう。

揺れた結果、マシンの揺れが造形物に影響して表面が波打っちゃう。
リンギングとかゴーストとか言うんですけど、そういう風に表面が荒れちゃったりするんですよね。

モーターができるだけ下になったことと、上のフレームもダイキャストでかなり薄く軽量化されたことで、低重心のマシンになることで、マシン自体の安定感が高まって造形品質が向上できたということですね。

「Z軸が速くなる」っていうことってあんまり影響は少ないと思うんですけど、【Zホップ】が影響してきます。

【Zホップ】についてちょっと説明しますね。

印刷中には、印刷して別のところにヘッドを移動する時にちょっとヘッドを持ち上げて移動して、また下ろして印刷するみたいなことを行います。

その時の高さの移動速度である「Zホップ」が早くなるんです

移動距離としては1mmとかのレベルなので、あんまり印刷時間には関係してこないと思うんですけど印刷する度に結構な回数発生する、その回数分だけ時間を短縮できて印刷時間が短縮できるみたいです。

これは副産物的なメリットですね。

「コアXZ」になってZ軸がベルトで位置決めになることになったんですよね。

ボールねじが全くなくなりました。

なので個人的にはZ軸の位置決めがちょっと不安ではあります。
一応メーカーのサイトでは15㎛以下の位置決め精度があるっていう風に謳われてるんですけどね。

このZ軸の精度についてもテストサンプルを実際に刷ってきてるので、このあと評価します。

一応メーカーさんとしては15㎛以下の位置決め精度はあるみたいなので心配いらないみたいです。

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フィラメント検知センサー

次にフィラメント検知センサーを見てこうかなと思います。

正面から見ると右側、後ろから見ると左側のガントリーの一部(ヘッドを上下するところ)についてます。

フィラメントを下から入れる形になります。個人的には使いづらいかなと思いました。

ヘッドが下がってくると以下の画像の部分までフィラメントの入り口が下がるんですよね。なので入口に下からフィラメント供給しなきゃいけない。

構造的に、フィラメントのスプールホルダーやフィラメントドライヤーの上や横からまっすぐ出てきたフィラメントをマシンのフィラメント検知センサーに繋ぐのが難しいなって思いました。

Ender-3 S1】のようにフィラメント検知センサー自体が首振りしてくれたら一層よかったなという印象でした・・・

「低重心」であることが売りのマシンにはなっているので、スプールホルダなどが上につけると重心が高くなってしまう懸念はあります。

斜め上くらいにフィラメント検知センサーを載せて横向きに首振りできるに改造するとより使い勝手がよくなるかと思います。

ヘッド

次はヘッドも詳細見ていきましょう。

LEDが追加されてメーカーさんのロゴ【CREALITY】が光るようになりました。

これは【Ender-3 K1】とは違いますね。

奥行きがかなりあるヘッドになってます。

デザイン的には、モデル冷却用のファンがあって大きいシロッコファンがついています。

宇宙的なノペッとしたガンメタぽいカバーで覆われているので、かなり【Ender-3 K1】と近いイメージのデザインですね。

奥行きがかなり増えて、かつファンも追加になってます。

カバーを開けるとこんな感じ!

ネジを2本外すとカバーを持ち上げれば簡単に外せます。カバー側にEnder-3 K1シリーズと同じようにモデル冷却用のシロッコファンが付いててノズルが下についてるっていう感じですね。
ここら辺はほぼ前シリーズから変わらないかな。

コールドエンドを冷却するようにホットエンドの上のところに冷却する用のファンがついています。


前シリーズでは正面に軸流ファンが付いてたんですけど、今回の【Ender-3 V3】では横側に移動になって後ろ側にも大きい冷却用のシロッコファンがつきました。
めちゃくちゃでかいファンですねー。

このファンは下から排気する構造でモデル冷却用のファンですね。

下から覗くとこんな感じ。

なんでこんなにも複数のファンでモデルを冷却しなきゃいけないという理由は【爆速マシン】だからです。

成形のために1回溶かした樹脂が印刷物にくっついた後、すぐ固まってくれないと樹脂がやわらかくて垂れてしまう。

オーバーハングの性能とかを上げるために冷却が強くなってるっていう感じです。

K1シリーズは、ヘッドのところには前側のシロッコファンだけがついていたのですが、クローズドのメリットとして箱の横にもでっかいシロッコファンが付いていて横からモデルを冷却できたんです。

今回の【Ender-3 V3】はオープン式になって、箱の横からの補助ファンをつけられないので、ヘッドで全てを解決するために色々な冷却のファンが追加されたっていう感じになってるのかなという風に思います。

ノズルに関しては【Ender-3 K1 C】と同じものが付いていて、コールドエンドと一体型のトリメタルノズルっていうノズル(「ユニコーン」ノズルとかいう名前についてますけど)に変更になっています。

ネジを外すことでコールドエンドと一緒にスポッて抜ける構造なので交換も簡単になってます。

耐摩耗性も上がっていますね。

Ender-3 K1 C】「C」はカーボンのことだと思うんですけど、そのノズルと同じノズルがついています。

カーボン系の強化材料とか、ガラス繊維強化材料とか、ノズルをガリガリ削ってくるような材料も使えるようになって耐摩耗性も向上しています。

しかし、今回の【Ender-3 V3】はオープン式なので、ABSとかポリカーボネートとかを印刷すると反ったり割れて造形を失敗しやすいです。

エンクロージャーとして囲いを追加することでABSとかポリカーボネートには対応できるかと思います。

あとは、ヒーターも【Ender-3 K1】と一緒ですね。

60Wのヒーターが付いていて、高速で加熱することも温度上げることもできる & 最高温度も300℃になっております。

耐摩耗性も上がったノズルかつ最高300℃まで上げられるので、使える材料の幅もかなり広くなっていて、とってもいいポイントですね。

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プラットフォーム

プラットフォームはテクスチャードのPEIのものが付属されています。
このプラットフォームは両面使えるものではなくて、裏側は使えないタイプのものですね。

マグネットで本体にピタッと固定されるものになっています。プラットフォームの温度は110°まで上がるみたいです。ヘッドに続き、結構温度域高くていいですね。

マシン裏側

細かいところなんですけど、マシンの裏を見てみましょう。マシンをひっくり返すと以下の画像のようになっています。

一応ね、ゴム足がついています。
制振効果があります。あんまり台が震えないように柔らかいゴム足が最初からついています。

他にも低重心を実現するためなのか、Y軸を動かすモーターも下に出っ張ってついていますね。

あとオートレベリングのところです。

オートレベリングとかに関係するんですけど、プラットフォームに歪みゲージが見られます。

ノズルがプラットフォームをグっと押した時にその際のプラットフォームの歪みを検知するようなセンサーというか部品がついています。

Ender-3 KE】とか【Ender-3 VKE】とか【Ender-3 SE】の場合は、プラットフォームの4つの支持のところの1つにしかついてなかったんです。

今回の【Ender-3 V3】からは4つともついていて、オートレベリングをこの歪みゲージで行うような形になっていて、CRタッチセンサーの併用はなくなってます。
こっちの方が個人的には信頼性が高いんじゃないかなと思っていますね。

この点においてもK1シリーズと同じようにアップグレードされてますね。4点歪みゲージ搭載という点においてもK1シリーズだけじゃなくて、Ender-3 シリーズにも導入っていう形になりました。

V3シリーズもK1シリーズ全部共通っていう感じで、オートレベリングもついていて自動でやってくれます。Zオフセットも、プラットフォームとノズルの間のクリアランスの調整も、従来の紙挟んで手動で調整する手間は全く必要なくなりました。

プラットフォームにも、基盤が裏についてたんでそこについてるのかもしれないんですけど、プラットフォームの振動させた時の共振周波数の測定とか、ヘッドの共振周波数の測定も自動でやってくれます。なので、開けて組み立てたら手動の調整っていうのは全くなくなりました。

プラットフォームを振動させたときの共振なども全自動で測定してくれるようです。

ということで、マシンを開封してから手動で測定したり調整する手間は全くなくなりました。

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UI(ユーザインタフェース)

細かいところではありますが、UIのところも見てみましょう。
ちゃんとタッチパネル式になっていて、タッチパネルも結構サクサク動くので、ストレスなく、操作できるんじゃないかなと思います。

Wi-Fiとクラウドも対応してるので、同じネットワーク内だったらWi-Fi経由でモデルの印刷のデータを送ったりすることもできます。

クラウド対応なので外部のネットワークからも印刷データを送って印刷かけることができます。
オプションでカメラをつければ、出先でカメラから造形物を確認して、失敗してた時には遠隔で印刷を止めることができます。
外部のネットワークから出先からも印刷を止められるっていうところは結構いいかなと思います。

SDカードとかは付いてないです。今回はUSBのタイプAの口が付いてるので、フラッシュメモリーとかで物理的にメモリーを差し込んで印刷データを送ることもできる感じになってますね。

かなりデザインとかも進化されていてすごいね。印刷のクオリティとかも高いし、スピードも早いし至り尽くせりな機種っていう感じですね。
本当に今回の【Ender-3 V3】は【Ender-3シリーズの最高峰の機種】っていう感じで出してきただけはある。本当にいい機種で、機能もりもりの機種っていう感じに仕上がってます。

CREALITY公式フィラメント乾燥機Space Pi

じゃあ、ここからはCREALITYさん公式から出たフィラメント乾燥機Space Piを紹介していきます。

本体後ろにシーソースイッチの電源スイッチがあるので、これをパチッとオンにすると元電源入ります。表側はタッチパネルになってて、右下の電源マークを長押すと電源入ります。

設定については、左下の歯車マークを押してくと色々変えられるようです。

マテリアルの対応素材がかなり豊富で、PLAだけじゃなくてTPUとかPPとか、あとはカーボン強化PLAとかの特殊素材の設定も最初から入っているところが、いいポイントですね。
カーボン強化PETGとかも入ってますね。

温度が最大70℃まで上げることができるので、かなり高温まで対応しているところもおすすめポイントですね。

シンプルな乾燥機になっているところもいいと思います。

カバーを開けて中を見るとこんな感じでベアリングに軸が付いたもので、ここにスプールを乗っけてくるくる回すっていう感じですね。
後ろから熱い空気というか温かい空気が出てくる構造ですね。

蓋の合わせも結構いい感じにはまります。

材料の出口は1箇所ですね。

前のところの上のところにこの穴があるので、ここにPTFEチューブを差し込んでフィラメントをマシンに導いて使います。

Ender-3 V3】とこの【フィラメント乾燥機Space Pi】を組み合わせて使うには少し工夫が必要です。

Ender-3 V3】の場合、下の方からフィラメントを供給するので、フィラメント乾燥器を後ろ向きにセットして使うことになります。

Ender-3 K1】とか他の機種ならフィラメントを上から供給しているので、この【フィラメント乾燥機Space Pi】の上から出ているフィラメントを供給口に直接つなげることができます。

Ender-3 V3】の場合、【フィラメント乾燥機Space Pi】PTFEをグルンとまわし入れる必要があります。この辺りは工夫が必要ですね。

付属しているPTFEを使って【Ender-3 V3】につなげようとすると短すぎてRがきつくなってしまうので長いPTFEチューブを別で購入して用意する方がいいと思います。

造形品質と寸法精度

ここからは実際にプリントした造形物の品質とか寸法精度を見ていきましょう。

まずはCREALITYさんのハイパーシリーズから、今回【Ender-3 V3】でEnder-3シリーズから初めてカーボン強化系に対応したということでしたので、【カーボン強化PLA】を造形してみました。

どうですかね?
自由曲面も多いようなモデルを選んでみたのですが、かなり綺麗に仕上がってるんじゃないでしょうか。

今回はこういう感じでモデルを縦にプリントしました。

サポートは造形が完了すると勝手にプラットフォームから剥がれてくれます。
プラットフォームの温度が下がると定着が弱くなるので造形物を剥がすのも楽でした。

モデルの裏面を見てみましょう。全く問題なくきれいですね。

かなりプリントクオリティは高いので、カーボン強化系の材料を使いたい方の中で、プリンターの価格はできるだけ抑えたい人にはをもってオススメできるかと思います。

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ベンチーのプリントクオリティ

そしたらベンチのクオリティも一応見ておきましょう。

両方、造形時間14分で仕上がったもので、左がOVERTUREのPLA+、右側がHyper PLAです。

最近の機種は普通に綺麗なので、さらっとだけ確認していきましょう。
天面のところはこういう感じ、積層ピッチは0.28とか0.3ぐらいなのかな。


普通に綺麗ですね、窓のところのブリッジも垂れなく綺麗。
オーバーハングとか自由曲面のところとかもいい感じですね。

じゃあ0.2mmピッチで作ったベンチの方とも比較しておきましょう。
左が0.2mmピッチで44分ぐらいかけて仕上げたものになります。
やっぱり積層ピッチが細かい分、改造感とかカッチリ感が高い気がします。
といってもどっちもクオリティは高いですね。

Ender-3 K1】では0.2mmピッチのベンチが大体33分ぐらいで仕上がってたはずなので、今回の【Ender-3 V3】はCorerXZを導入したことでY軸がモーター1個になって少し時間がかかったのかな。
ちょっとだけ時間は長くかかりました。

オリジナルテストモデルのプリントクオリティ

次に自分のテストモデルも見ていきましょう。

ストリングのところとかもまあまあ綺麗ですね。


オーバーハングのところは70°ぐらいまで綺麗。


Ender-3 V3】はオープン式で冷却性能も上がってるので、PLAに対してはすごく相性がいい気がします。

そしてサポートの取れやすさ。綺麗に取れますね。サポート面のところも綺麗ですね。

寸法精度

寸法精度も測っていきましょう。

まず平面方向について。モデル寸法が30mmの部分が29.88mmなので、0.12mmだけ小さいですね。

もう1方向は、こちらも30mmのモデルが29.97mm。こっちはほぼビタビタでできてます。

で注目の高さ方向は、今回CoreXZを採用している機種なのでZ軸もベルトで位置決めしているのでどうなんでしょう!

こちらもモデル寸法30mmのところが、29.87mm。Z軸につきてもかなりいいんじゃないでしょうか。

全ての方向で約0.1mmぐらいの精度でできているのでまったく問題なく使えるレベルかなと思います。

今回はEnder-3シリーズの最高峰のモデル、【Ender-3 V3】とフィラメント乾燥機【フィラメント乾燥機Space Pi】をご紹介いたしました。

Ender-3シリーズのベッドスリンガータイプでは脅威の600mm/secの速度、そして加速度2万mm/secまで爆速化しているマシンでしたね。
さらにノズルも強化されていてカーボン強化系とかグラスファイバー系にも対応して、Ender-3シリーズの最高峰と謳ってもいいぐらい強化された、この【Ender-3 V3】。価格もギリギリ5万円台になっていて寸法精度も約0.1mmぐらいの誤差しかない。

かなり6万円の価格帯ではオススメの爆速マシンとなっております。「カーボンも使いたい」ていう方にはさらにオススメですね。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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じゃ今日はこんなところで、じゃまた。

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kakeru

エンジニア歴10年以上! モノづくりの楽しさをみんなに伝えたい! ねこべやの片隅から3Dモノづくりや猫DIY、お役立ち情報などを 週末の金~日にかけて動画投稿中
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