今回紹介する3Dプリンターは Prusa i3 MK3S+ です!
世界的にも王者で、10万円以下で最強というPrusa i3 MK3S+ の組み立てをしてきたので
組立/造形の様子や特徴、なぜ最強なのかを解説してみました。
撮影しながら組立12時間くらいかかりました笑
今回ははるかぜポポポさんとのコラボ!
はるかぜポポポさんはTwitterや3Dプリンターの情報をまとめたNoteを
投稿して活躍されている3Dプリンタ界隈の有名人です!
動画で確認したい方はコチラ↓↓
10万円以下 最強の3Dプリンター Prusa i3 MK3S+ どんなヤツ? 組み立てタイムラプス with はるかぜポポポ さん
もくじ
海外の評価
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-32-1024x265.png)
画像のように2017年から毎年数多くの賞を授与さていて、
2021年にはTechRadar の Best 3D printers of 2021 で
The best all-around 3D printer として紹介されています!
とりあえず、すごいプリンターなのはお分かりいただけたんじゃないでしょうか(笑)
Prusa i3 MK3S+ の価格
日本版未組立キット
日本版のキットで¥99,800!(2021/10現在)
これは自分で、組み立てる前提でバラバラの部品で届きます!
10万以下で抑えたい!12時間くらいの組立も趣味の一環で楽しめる!
って方におすすめです!今回、自分が見学したのもこのキットでした。
大変だった(笑)
自分で組み立てるので、今後のメンテナンス作業の幅が広がります。
初めて3Dプリンターを買うよっていう方もこれを組み立てれば3Dプリンターの
構造が理解できて、いいかも!
この3Dプリンターの特徴として、3Dプリンターで造形した部品も多く使っているので
「こういう部品も造形できるんだ!」
「こういう造形をすれば、こんな構造もできるんだ!」
っていう勉強にもなります。
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/0-5-screenshot-1024x576.png)
日本版組立済み
12時間も組立に時間取れない!すぐ刷りたい!
って方におすすめ!¥149,800! (2021/10現在)
組立をやってくれる分ちょっとお高め!
届く箱の大きさもだいぶ大きくなります。
でも、届いてから造形までの時間が段違いです!
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/81D0uZaEbrS._SL1500_-1-1024x683.jpg)
海外版
もともとこの3Dプリンターを作っている会社が、
チェコのPrusa Researchという方が一人で立ち上げた会社です。
すごい。。。
直接販売サイトもありますので、下にリンクを貼っておきます。
プラスオプションで、ほかの種類のビルドプレートが追加でつけられたりするので、
ちょっとお値段ははりますが、おすすめです。
今回はこのサイトから購入しました。
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-33-1024x583.png)
Prusa i3 MK3S+ の特徴
メッシュレベリングセンサー
ステージの傾きであったり、盛り上がりとか変形を
複数点測定して、数値として記録して
その分を自動で補正してプリントしてくれます!
賢いですね。。
プリンター自身の公差の積み上げがプリント品に反映されないのは大きいですね。
ダイレクト式
ヘッドのヒーターの直上に樹脂を送り出す構造が付いてます。
硬い材料や、逆にやわらかい材料も幅広く取り扱えます!
温度設定
ノズルが300℃!ステージが120℃まで上がります。
ポリカとかも取り扱える温度まで上げられるプリンターは珍しいですね。
工業製品レベルのものを刷ろうとして、温度が上がらないことで
つまずく人も多いと思います。
このプリンターなら工業製品で使われる材料もきれいに刷れます。
ワークサイズ
250mm × 210mm × 210mm
かなり印刷のサイズとしては大きいです!
比較として、Adventurer3では150mm × 150mm × 150mm。。
だいぶ作れるものの幅が広がりますよね。
Adventurer3についてはコチラの記事を確認してください↓↓
Adventurer3 / FLASHFORGE おすすめ3Dプリンター 5カ月目レビュー+α
プリント速度
最大200mm/s
1秒で200mmの樹脂を溶かして送って積層できる!
比較として、Adventurer3では最大100mm/sです。
2倍早いですね。
実際には加速減速があるので、半分の時間で刷れるわけではないですが
めちゃめちゃ違いますね。
オープンソース
データとかファームウェア、ソフト系もモデルもすべて!
公開されていて、
「みなさん自由に改造してください!」ってスタンスの会社さんなんですね。
海外の大きな3Dプリンターメーカーの3Dプリンターも似ている部品が
ついていたりします(笑)
ベアリングとかの部品も市販のものが使用されているので、
壊れても買ってきて自分で治せるし、
樹脂の部品なら、モデルを引っ張ってきて自分で刷って治せる!
静音性
とにかくすっごい静かです。
Adventurer3と同等かそれ以上に静かです。
ネットワーク接続可能(オプション)
デフォルトの状態だとネットワーク接続はできません。
SDカードとかを使ってデータを送ります。
でも大丈夫!
オプションで改造すれば、ネットワーク接続ができるようになります。
自分の必要な機能を追加できるのは、うれしいですよね。
なぜ最強の3Dプリンターなのか!
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組立風景を見ながら、Prusa i3 MK3S+ が最強の理由を説明します!
基本的にはねじ切ってある部品を説明書通りに組み付けてねじ締めって
いう作業が大半を占めます。
ひとつ面白かっのは、ハリボーっていうグミが同梱されています。
12時間の長丁場を乗り切るのに結構、助かりました(笑)
なぜ、ハリボーが入っているかというと、
「もし、ハリボーが溶けていたら輸送中に箱の中が80℃を超えたよ!」
「トランジスタとかの部品に不具合が出てるかもよ!」
という指標なのだそうです!面白い(笑)
「もし壊れてたらメーカーに連絡してね!」っていう感じ。
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最初は軸とかモーターを組み立てていきます。
その軸にADD部品を組み付けていきます。
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/10-31-screenshot-1024x576.png)
ヘッドも組み立てていきます。
今回は、メーカーから直接、海外版を購入したので、
説明書とか全部英語でした!
日本版をAmazonから購入すれば基本日本語になっているので、
安心してください。
また、ネットにも日本語版が公開されているので、
どうしてもわからなかったらそちらを参照しながら作ってもいいと思います。
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/12-7-screenshot-1024x576.png)
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/10-49-screenshot-1024x576.png)
ステージを取り付けて、
最後に伝送系を処理して、完成って感じですね。
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/12-22-screenshot-1024x576.png)
あとの調整はほぼ自動でやってくれます。
レベル出しも自動でやってくれます。
あとはノブを回して、ヘッドとステージのクリアランスを調整します。
そうしたら、いよいよファーストプリント!
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/10万円以下-最強の3Dプリンター-Prusa-i3-MK3S-どんなヤツ?-組み立てタイムラプス-with-はるかぜポポポ-さん-14-44-screenshot-1024x576.png)
Prusa i3 MK3S+ が最強と言われているのは、
まず、プリントのクオリティが高い!
そして、ダイレクト式で幅広い材料が使える!
価格が安い!
…っていうのもあるのですが、
メーカーのサポートがめちゃくちゃ手厚いところです!
メーカーに問い合わせをすると、すごい丁寧に対応してくれます。
コミュニティーも充実!
世界でのユーザー数が多くてオープンソースなので、
すごい詳しい人がネットの世界にいます!マニアがおおい!
なので、コミュニティーで
困っていること、失敗したプリントの話をすると
設定などかなり突っ込んだ話をしてくれます。
材料リールの巻きの正確さが神!
リール一本一本に測定データが付いています。
QRコードを読み込むと、
フィラメント径の測定データなどのデータを確認できます。
精度も高く、材料品質の信頼が高いです。
材料もおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/10万円以下-最強の3Dプリンター-Prusa-i3-MK3S-どんなヤツ?-組み立てタイムラプス-with-はるかぜポポポ-さん-13-56-screenshot-1024x800.png)
3Dプリント部品の豆ポイント!
組み立ててる中で、
「よくできてるなー」「この構造は発想になかった」
っていう部品構造があったので、ご紹介します。
六角ナット固定構造
一つ目!
ナットを取り付ける際に、
穴に対して横向きに空いているスリットにナットをスライドして
はめ込むっていう構造です。
ふつうは六角のザグリを付けて裏側からねじで固定するっていう
構造にしちゃいがちです。。面白い!
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/10-54-screenshot-1.png)
ハーネスガイド構造
部品に直接ハーネスを通す溝があり、
しかも、ハーネスが飛び出してこないように
爪が要所要所で付いてます!
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/11-31-screenshot.png)
結束バンド通し構造
ハーネスをまとめるための、結束バンドを取り付ける工程があるのですが、
なんと、結束バンドを通す穴が部品に直接ついていて、
結束バンドを押し込むと自然と反対の穴から結束バンドが通って出てくる
という構造になっているんです!
3Dプリント設計ならではの構造ですね!
これは、マネしない手はない!
![](https://kakeru-cobo.com/wp-content/uploads/2021/10/11-41-screenshot-1024x650.png)
こちらの記事では80万円する3Dプリンターの機能や特性を
徹底評価しているので、ぜひ、見てみてください。↓↓
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