【検証】塗ってはがせるラバー塗装AZ ZEQUE 3Dプリント品にも使えるか?

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どうも、かけるです。

今回は何をやっていくかというとラバー塗装スプレーです。

 

動画で確認したい方はコチラ↓↓

塗ってはがせるラバー塗装でグリップ最強化? 3Dプリント品にも使えるか? // AZ ラバーペイント ZEQUE

 

AZ ラバーペイント ZEQUEって知ってますか?

 

何かというとただのスプレータイプの塗装する缶スプレー。

マットクリアになっていて

塗ると、塗った部分がマットなゴムっぽい素材になります。

色はクリアだけじゃなくていろんな色があります。

塗るとスプレーしたところがゴムになるだけでなく、

ゴムの部分を除去したいときは、引っ張って剥がすことができる

塗料になっているんです。

 

これ前から気になっていて

今回はせっかくなので買ってみたので

どんな性能なのか皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

実際の検証に関してベンチモデルを使って検証していきます。

普通の船のモデルです。

こっちのベンチは3Dプリント品を染めるっていう形で色を付けたものです。

あと普通のMODELAの黒。

 

色を染めた方にこのラバーコーティング、ラバー塗装をしていきます。

 

ラバーコーティングって?

なぜ、自分がラバーコーティングを前から気になってたかというと

自分の持っているこの3Dプリンターも

ノズルが1個しか付いていないので

3Dプリントするときに

一つの材料でしかプリントすることができないんです。

 

実際に以前造形したものがこれなんですけど

ガラスの板を立てるように作ったスタンドです。

下面にゴム貼ってるのがわかりますかね?

こういうものを作る際には、

滑り止めキズ防止のためにゴムを付けることが多いです。

二つのノズルで同時に造形できるような3Dプリンターなら

一方で普通のPLAとかABSで形を作りつつ、

もう一方でゴムライクな材料を出すことで

一気に滑り止めのついた3Dプリント品が手に入るんですが、

自分の持っている3Dプリンターではできない。。

普通の3Dプリンターでもゴムライクな素材を使いたい

 

今までは、ゴムの滑り止めの足をホームセンターで買ってきて

貼り付けるしかなかった。

 

もっと手軽にひとつの面だけラバーっぽくしたい!とか

全体を塗ってラバーコーティングしたい!っていう

ニーズもかなりあると思います。

 

(画像はイメージです。)

自分の仕事でも、ロボットアームの物をつかむフィンガー部分も

よく3Dプリント品をつかうんですが、

ゴムっぽく滑り止め欲しい時って多いんです。

今までは動揺にわざわざゴムの板を買ってきて接着する必要がありました。

ゴム材料だけじゃなくて、それを接着させるための両面テープやネジなど

部品点数が増えて、工数も増えてしまうんですよね。

 

もうちょっといい方法ないかなとずっと探してたりしたんですよ。

なので今回は、AZ ラバーペイント ZEQUを紹介しようと思います。

一般的に売っている製品でも

ゴム塗装って使われているものではあったりはするんですよ。

一般的な技術ではあるんですけど

スプレー缶タイプっていうのは中々見たことなかったですね。

 

これがあると、ただ噴くだけなのでかなりお手軽ですよね。

みなさんも気軽にチャレンジしやすいものになっていると思います。

 

検証内容

一番気になっているのは、

滑り止めの性能がどれだけ上がるかというところ。

同じMODELA PLAで、ベンチの塗装前後の2つを同じ傾斜に乗せて

どのくらい滑りにくくなっているのか検証したいと思います!

ついでに金属、アクリル、ポリプロピレンにも

ラバー塗装してみたので同様に検証していきたいと思います。

 

それと併せて、それぞれの素材に対してきれいに塗装できるのか

きれいに剥がせるのかっていうところも確認していきます。

 

スプレー後の見た目

じゃあさっそく塗ってどんな感じなのか

というところも見ていきたいかなと思います。

 

まず最初に3Dプリント品の検証を見てもらう前に

このアクリルとポリプロピレンとポリスチレンと

ステンレススチールの見た目がどんな感じになったのかというのを

見てもらうかなという思います。

持った感じは本当にゴムっていう感じですね。

硬めのゴム

例えばこういう工具ですね。

ドライバーのグリップのところのゴムのところを

想像してもらえばいいんじゃないかなっていう感じです。

ちょっと滑りにくくなったという感じですね。

 

なので工具とかに塗ってあげて滑り止めにして使ったり

っていう使い方もすごくおすすめです!

 

金属(ステンレス)

見た目は拡大するとこんな感じです。

結構いい感じ。右に見きれてる部分が普通のステンレスで

真ん中がゴム塗装を噴いたところですね。

厚塗りしすぎちゃってるのと

塗装があんまりうまくないかもしれないんですけどご容赦ください!

マスキングテープを貼って塗装して、部分的にゴム塗装になってる感じです。

マスキングテープを剥がしたときに端っこが

ピロピローっていうのが出ちゃうんです。

そういうときはカッターとかで軽く傷つけて

ピロピロの部分を傷つけて引っ張るときれいに剥がれます。

取説では、「塗装が乾く前にマスキングテープは剥がしてね

って書いてあるので乾く前に剥がせば簡単にきれいに剥がれそうですね。

 

今回は完全に乾かしてから剥がしましたが、カッターとか使えば

救済処置ができるって感じです。

 

塗装自体も簡単に剥がすことができました。

ヘタってきたら貼り換えて使うっていうことが簡単にできそうですね。

 

アクリル

今度はアクリルです。

今、マスキングテープ貼ってある状態です。

これもちょっとカッターで傷つけつつ

マスキングテープを剥がします。

このアクリル、もともとはクリアだったやつを

塗装じゃなくて、染めることで

色をつけたアクリルのブロックになります。

 

こんな感じですね。

アクリルにゴム塗装するとこういう感じ。

向こう側がほんのり透ける感じですね。

下側がゴムで、上側が普通のクリアです。

滑り止め性もかなりいい感じになってます。

 

剥がすときも、指で簡単にきれいに剥がすことができました。

 

ポリプロピレン

これがポリプロピレンですね。

本当は、取説には「使用できない」って書いてあるもの。

ゴム塗装してみると一応グリップはする感じですね。

生地が溶けちゃった、剥がれにくくなったり

塗料が乗らないということで

塗装不可のものになっているですけど

一応塗装できましたね。

左側が塗装してないところで、つるつるしています。

右がゴム塗装のところです。

製品と言われてもわかんないくらいいい感じに

ゴムっぽく塗装することができます。

じゃあこれ、剥がれるのかっていうところですね。

カッターでちょっと傷つけて剥がす感じですね。

 

結果としては、素の素材が溶けて一体化しちゃってますね。

ということで、ポリプロピレンは

グリップを付けるっていう意味ではいいですが、

剥がれなくなっちゃうので、剥がさない前提で使う感じですね。

 

3Dプリント品

じゃあいよいよ3Dプリント品ですね。

真ん中のモデルが染めて色を付けたやつです。

染めてない普通の白と黒がこんな感じ。

ちょっとわかりづらいかもしれないんですけど

表面は完全に綺麗にゴムっぽい感じ。

高級感のあるマットなぬめっと感です。

ゴム塗装できています。

 

染めてあるグリーンも色を損ねることなくゴム塗装できてます。

高級なマット感ですね。

かなりグリップ感がある。

 

3Dプリント品でも剥がすことができるのか。

同様にカッターで傷をつけて指で優しく剥がす感じ。

こんな感じで擦ると端っこがまるまるので、そこを引っ張る。

3Dプリント品も簡単に剥がすことができました。

複雑な形状だとこんなに簡単ではないんでしょうが、根気強くやればできそうです。

ちなみにこれ、スプレーで塗布するんですが、

ちょっと厚塗りしないとうまく剥がれません。

スプレーのドットとドットが

一体化できなくてきれいな膜にならないって感じですね。

 

なので塗ってから綺麗に戻すのに剥ぐ用途で使いたいっていう時は

厚めに塗るのがいいんじゃないかな。

もともとPLAはちょっと特殊な材料なので

ポリプロピレンみたいに

一体化しちゃうかなぁと思ったんですけど

そんなこともないですね。

かなりいい感じ。

 

すべり検証スタート

じゃあやっていきましょう。

じゃあまず塗装前の状態でどれだけ滑るのか、

新品のアクリル板を用意したので、板を何度の角度まで傾けたら

ベンチが滑りだすのか確認することで、滑りやすさを検証していきます。

 

アクリル板はフィルムを剥いだあと糊のようなものが残っている感じがするので

一旦水拭きして、きれいにしました。

アクリル板はアルコールで拭くとヒビが入っちゃうことがあるので

そこは注意してやってみてください。

 

3Dプリント品の場合はプリントしたては

フィラメントに含まれる潤滑剤のせいで

塗装が乗りにくかったりします。

3Dプリント品もちゃんと洗ってから塗装してあげます。

 

だいたい15°くらいの角度の傾斜を用意しました。

この角度からラバー塗装前の3Dプリント品はすべて滑りはじめました。

これをだんだん急な角度にすることで

どれくらいの角度まで滑らなくなるのかというところを検証していきましょう。

 

手前の白が普通のPLAにラバー塗装したもの。

真ん中はMODELA PLAの白に染色してグリーンにしたものにラバー塗装したもの。

奥の黒がMODELA PLAにラバー塗装したものです。

今15°でラバー塗装前は滑り落ち始める角度ですが、全然滑りません。

ここからどんどん角度を大きくしていきましょう。

19°くらいから奥のMODELA PLAの黒がだんだん落ちてきました。

22°で黒はもう脱落っていう感じですね。

 

これだけ傾けても手前と真ん中はビクともしてないです。

グリップ力が上がってるのは確実ですね。

 

28°くらいで白が滑り出すというよりは、

転がり落ちました。

 

33°ぐらいでグリーンも転がり落ちていきました。

グリップはもうMAXって感じですね。

グリップはもう完全にできていて

滑るというよりも、重心のバランスが崩れて

回転して落ちていくっていう感じ。

 

グリップはもっともっとある気がしますね。

この結果から、このラバー塗装によるグリップ力の向上は

証明できたんじゃないでしょうか。

 

結論

かなり良い結果が得られたんじゃないでしょうか。

かなり柔らかいコーティングができるので

キズ防止としてもすごく有用

簡単にスプレーするだけでできるし

グリップも上がる

どんどん自分の作品づくりや仕事でもこのスプレー活用していきたい!

 

ヘタってきたり、気が変われば

簡単に剥がすこともできる

 

PLAにもちゃんとゴムが定着して

剥がそうと思ったら剥がせるっていうところも確認できたので

すごくいい発見でした。

 

というところで皆さんも塗るだけで

簡単にゴムの塗膜を作ることができるので

チャレンジして、自分の作品に生かしてみてください!

今回はこのAZのラバーペイントZEQUEのマットクリアという

塗料を紹介してきました。

 

かなりいい感じにゴムっぽくもなるし

ちゃんと剥げる!気軽に高級感を出せるアイテムとして

ぜひおためしを!

 

というところで今回はこれで終わりにしていこうかな

というふうに思います。

 

また次回の記事でお会いしましょう。

バイバーイ。

 

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kakeru

エンジニア歴10年以上! モノづくりの楽しさをみんなに伝えたい! ねこべやの片隅から3Dモノづくりや猫DIY、お役立ち情報などを 週末の金~日にかけて動画投稿中
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