今日は前に紹介したM1っていうめっちゃ使いやすいレーザー加工機のオプション品の紹介になります。
xTool M1のレビュー記事はこちらを確認してください!
【2023年最強】レーザー & ブレード加工機xTool M1の凄さがこれ!
動画で確認したい方はこちら↓↓
【他機種も必見!】ガチで仕上がりがキレイになる!レーザー加工機のオプション ベスト2で作品を進化させよ!//xTool M1 エアアシスト + ハニカム
もくじ
今回紹介する2つのオプション品
今回紹介する最強オプション品2つ。
エアアシストとハニカムテーブルで加工品の幅やクオリティが
どれくらい広がるのかっていうところをみなさんにお見せしたいと思います。
ハニカムテーブルもエアアシストも作品の仕上がりをきれいにしてくれる
っていう効果もあるのでその効果がどれくらいあるのか
しっかり検証していきたいと思います。
今回はいろいろな素材のテストサンプルを使って効果の確認をやっていく!
他にもいろいろ彫刻サンプルとかやってみました。
オプションの効果確認っていうところでは他機種を使われている方も
かなり参考になる内容になってると思います!
エアアシストのオプションについては改造すれば他の機種にも使えそうな感じがした!
気になる方は是非最後まで見ていただけたらと思います。
ガラスはやっぱり熱で割れちゃうのでちょっと難しかった。。。
各種パラメータについてはまだ要検証ですね。
xToolさんの最強レーザー加工機M1
どうも、かけるです。
今日はx-Toolさんというところから出ているレーザー加工機。
最高におすすめの『M1』っていうものがあるんです。
前回は、これを使ってギアで動くおもちゃを遊び系チャンネルで作ったりしました。
【猫対決】科学やべー!木で作った不思議機構のちゅーるマシンは動くのか? // Dr.STONE 勝手にコラボ
本当に使いやすくてすごくいい機種っていう感じですね。
おすすめではあるんですけど、難点もあって
自分は薄物をメインで使ってるんですけど
たまには厚みの厚いものに彫刻したりとかしたいなっていう欲が出ることもあるんですね。。。
このM1はデフォルトの状態だ16mmぐらいの厚みのものまでしか加工できない。
それよりも高さが高いものを加工しようとすると
中のヘッドっていう動くものに加工物が当たっちゃって加工できない・・・
実際「16mmってどれくらい?」っていうと
本当に人差し指の厚みぐらい・・・
これくらいの高さしか入らないのでそこが難点ではありましたね。
16mmって意外と薄いんで基本的には板モノしか
デフォルトの状態では加工できないっていう製品ではありました。
「アルミ製のちょっとした筒形状(スプレーボトルとか)に彫刻したい・・・」
「16mmなんて薄すぎる・・・もっと厚物に彫刻できないかな」
そんな欲が出てきた時にこのままでは彫刻できない。
オプションとして今回組み立てるハニカムテーブルを使わなくても
『レーザー加工機の底の板を抜いて足のところに下駄を履かせて加工する』
っていう方法を使えば彫刻することもできるんですけど
底が完全に開いちゃうのでレーザーの光も煙も漏れて危ない。
なので、安全に彫刻をしたい場合とか、彫刻とかカットの際に生じる焦げが気になる場合は
今回紹介するハニカムテーブルとエアアシストっていうものを使うことをおすすめします!
今回紹介するオプション品
今回はM1のオプション品であるハニカムテーブルとエアアシストを紹介します。
ハニカムテーブルとエアアシストを使うと
焦げ付きの部分にヤニがつきにくくなることで綺麗に仕上がる。
実際に本当に効果があるのか?っていうところ検証したいと思います。
ほかにもハニカムテーブルとエアアシストでどちらのオプションが効果が高いのか
っていうところも一緒に検証したいなと思っています!
実際にサンプルも準備しました。
デフォルトの状態でカット工程のある操作をする際には
ステージの上にカット部材をベタ置きにするとステージが傷ついちゃうので
ステージに底上げをするための三角柱と板を置いて加工しました。
そのデフォルトの状態で彫刻したものと、
エアアシストだけオンにした状態で彫刻したものと
エアアシストを切って、ハニカムテーブルのみ付けた状態で彫刻したものと
最後にハニカムテーブルとエアアシストの両方をオンにしたサンプル品を比較します。
M1レビューに対するコメントへの回答コーナー
ちょっとオプション品の効果検証に入る前にM1本体のレビュー動画に対していただいた
コメントに回答していきます。
Q. アルミやステンレスにも刻印ができるといってるけどA○○とかSUS○○とか具体的にどんなの材料使えるの?
A. 自分が刻印したサンプルはダイソーで売っている名刺入れなんですけど、ダイソーのホームページには「アルミ」としか書いてありませんでした。
でも、板金で汎用的にダイソーで売れるくらいのアルミなら5000番台のアルミだと思います。
A5052とかが近いと思います。
ステンレスについても材料には「ステンレス」としか書いてないんですけど、汎用的に普及している中でマグネットがくっつく特徴があるステンレスというところで判断すると400番台のフェライト系のSUS430とかだと思います。
自分は金属はこの2種類しか刻印していませんがクオリティには文句ありません。
Q. オフセット加工の精度はどんなもん?
A. 今回紹介するハニカムテーブルもガタがあるので、絶対座標の位置っていうところは信用しちゃいけないね。ちゃんと位置決めの設定方法も含めて説明します。
既製品のコースターに彫刻する方法で紹介します。
ハニカムテーブルのステージに位置決め用の板を張り付けて固定します。
まず、刻印するコースターのサイズに合わせた穴を位置決め板に開けます。
この穴を取り出すときに板がズレないように慎重にテープなどを使って取り出してください。
実際に彫刻するコースターをセット。
で位置決め穴の位置と合わせた位置に刻印データを作ります。
そのまま彫刻開始!そうすることでコースターの外周と刻印の相対位置を合わせることができます。
位置決め板がズレない限り、複数枚コースターに刻印することもできます。
今回は内側にオフセットしてみたんですけどどうですかね?
外側の線がスコアと呼ばれる切断と同じように一筆書きで彫刻したもので
内側のちょっと太い線が普通の彫刻モードでヘッドを左右に動かしながら下まで刻印したものですね。
精度っていうところも両方いい感じなんじゃないでしょうか。
オプション品の組付け
まずはエアアシストから組み立てやっていきましょう。
まずはそこの蓋を外して、本体をひっくり返す。
ヘッドを移動させて、ブレード加工用の刃物を取り外す。
ヘッドにいくつかついてる部品をこちょこちょ取る。
レンズをとめている金色の輪の部品もピンセットで慎重に外す。
外したところに新しくついてきた黒い輪の部品を代わりに着ける。
交換してマグネットでくっつくノズルをパチンとくっつける。
ホースをつないで付属してくるチューブホルダーを使ってポンプにつないだら完成。
ちなみに他機種の彫刻機にもノズル部分だけ改造すれば使えそう!
じゃあ次ハニカムケーブルの組み立てもやっていきましょう!
アクリルの保護フィルムを剥がします。
左右のフレームカバー的なやつに差し込む。
ハニカムテーブルを入れたら本体の足がハニカムテーブルのフレームの四隅の穴に入るように乗せる。
本体の中に入っている床のプレートを取り出す。
ハニカムテーブルの一番下に差し込んだら完成!
組み立てはどちらも簡単でしたね。
それぞれのいい点・イマイチな点
それぞれ使ってみて、よかった点とイマイチだった点もあったのでまとめてお伝えしちゃおうかなと思います。
エアアシストのよかった点・イマイチだった点
良かった点はヤニ汚れがめちゃくちゃ低減して、作品がすっごい綺麗に仕上がるようになった点です。
イマイチだった点は本体と別でこのスイッチをもう一個操作しなきゃいけないっていうところ。
結構忘れがちで自分も何回も加工の途中からオンにするっていうことしちゃいました。
あとは『音』かな。
めっちゃうるさいわけではないんですが普通に音はする。
イメージ的には金魚の水槽のポンプよりちょっとうるさいかなぐらい。
シューっていうエアが噴き出す音もします。
動画で言うと9:36の所で音が確認できます。
でも加工品はめっちゃ綺麗に仕上がるようになるからいいと思う。
『彫刻の時はエアアシストはあまり使わない方がいい』っていう風に書いてあったりもするんですが
自分はあんまり気にならなかったので彫刻の時もエアアシストを使っちゃってます。
ハニカムテーブルの良かった点とイマイチだった点
お次ハニカムテーブルのオプションで良かったところ。
さっきのエアアシストはノズルから空気を出してヤニを吹き飛ばすアイテムなんです。
ハニカムの場合は下に大きな空間とあと通気性の良いメッシュ構造になっているのでレーザーの熱の抜けが良くなってかつヤニ汚れの抜けも良くなる。
その効果で加工品のクオリティもより綺麗になるんです。
とうことで、このハニカムテーブルとエアアシストを一緒に使うと彫刻クオリティがめっちゃ上がるって感じですね。
あとはそれよりも大きなメリットがやっぱり16mm以上の加工物を入れられるようになるっていうところ。
最大120mmまで対応することができる!
他にも回転彫刻ができるオプションもあるんですけど、その回転彫刻オプションにはこのハニカムテーブルが必須らしいです。
ハニカムテーブルがないと回転オプションは使えないので、これは注意点ですかね。
最後に良かった点、マグネットで材料を止められるやつがすごく使いやすかった。
L字のマグネットをハニカムの穴の中に入れて、加工材料を固定できる。
使い勝手は本当に素晴らしい。
微妙だったところ、中心の赤いレーザーで材料の高さを自動的に測定してレーザーのピントを合わせるということをやってくれるんですが
材料の反射の影響を受けちゃってうまく測れない時がある・・・
そういう時は付属の物差しを材料の一番トップのところに置いて
ヘッドのところの一番上のエッジの数値を読んで、ソフトに入力してピントをアナログで合わせる。
これだと、12ミリくらいかな。
自動測定が失敗した際に出てくるウィンドウが全然出てこないというところ・・・
実際自分はもともとのプレートの位置からの材料高さをこんな感じで測定してその数値をダイレクトに入力しました。
あとは加工する材料に応じてハニカムテーブルを差し込む高さが何種類か用意されていて調節できるようになってる。
デフォルトで加工できる高さMAX16mmより高い高さ~50mmぐらいまでだったら加工品に下駄を履かせないといけない。
どうしてもデフォルトの板が設置されていた高さよりも彫刻したい部分が出っ張ってないといけ
ないんですよね。
なので3Dプリント品のジグを用意してあげるとか物とかを積み重ねて高さを出してあげなきゃいけない。
ちょっとねM1本体の出来が良すぎるっていうところもあってちょっと気になる。
もうちょっと考えて欲しかったなーっていうところではありますね。
もう一点、最後にイマイチだった点。
上に本体が乗ってる時はいいんですけど、ちょっとずらしちゃったりとかすると結構簡単に崩壊する。
M1が乗ってるオプションの上部は本体が四隅の丸い穴にはまってるのでそこそこ強いんですが
下部はただ摩擦で止まってるだけなので簡単に開いちゃうんですよね。
せめて下だけはちゃんとフレームを渡して固定して欲しかった。
彫刻機の場所を移動する時は大変だし地震の時とか大丈夫かなーって思います。
特に加工中に地震とかで崩れちゃったりしたら結構危ないと思う。
なので、自分は下のフレームをDIYで固定できるようにして改造しつつ使っていく予定です。
それぞれのオプション品の効果検証
ここから実際のテストサンプルを見てもらうことで、それぞれのオプションの効果っていうのを比較していきましょう。
左上の記号が、0=デフォルトで、A=エアアシストありで、H=ハニカムテーブルありで、A+H=ハニカムテーブルとエアアシストの両方使ったサンプルになります。
デフォルトサンプル
まずはデフォルト、無改造で三角柱で底上げしただけで彫刻+カットしたサンプルを見てもらいましょう。
サンプルの裏面も結構ヤニの汚れがすごい。
細いところ、1.5mmの細さでカットしているんですけど結構焦げてる。
お世辞にもきれいとは言い難いかな。
彫刻でなければ紙やすりとかで削ってきれいにしちゃうことで使うことも可能って感じですね。
エアアシストサンプル
次、右側がエアアシストを使ったサンプル。
左のデフォルトサンプルと比べて圧倒的に綺麗。
和柄の模様のカットのところも断面の焦げが少なくなってかなりくっきり綺麗な印象です。
裏面も左のサンプルはちょっとヤニは残ってるけれどだいぶ綺麗にはなってますね。
ハニカムテーブルサンプル
右側がハニカムテーブルを使用したサンプルで、左側がデフォルト状態のサンプル。
比べて、若干だけハニカムの方が綺麗っていうぐらいでほとんど変わらないね。
裏面の状態はエアアシストを使用したサンプルと比べてハニカムの方が
空気が抜ける分かなり綺麗になってるっていう感じですね。
ハニカムテーブル+エアアシストサンプル
最後にハニカムテーブルとエアアシストの両方を使ったサンプル。
裏面めちゃくちゃ綺麗。
上のノズル部分から噴き出された空気がハニカムの効果で下に抜けるので本当に裏面めちゃくちゃ綺麗になります。
表面もデフォルトの状態から比べてエアアシストとハニカムを両方使ったものがやっぱり一番綺麗ですね。
ってことで結論!
『まず彫刻とかカットの綺麗さを求めたい』という人はエアアシストを最初に導入しましょう!
『高さのあるものに彫刻したい』っていう人はハニカムテーブルを導入することをおすすめします。
お金に余裕があって『綺麗さMAXにしたい』っていう人とか『高さのある彫刻も綺麗な彫刻も両方欲しいよ』っていう人はハニカムテーブルとエアアシスト両方導入しよう!っていう感じですかね。
それぞれ価格も高めのオプションですので、これ参考に欲しい性能に合わせて導入してみましょう!
じゃぁまたー
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