どうも、かけるです。
今回は、ホッティーポリマー スーパーフレキシブル HPフィラメント紹介します!
もくじ
動画で確認したい方はコチラ↓↓
TPU よりちゃんとしたゴム部品を作りたい!タイヤからパッキンまで本格的にやるならこれ!!// ホッティーポリマー スーパーフレキシブル (HPフィラメント)
Hotty Polymerのスーパーフレキシブルフィラメントって?
以前、激しいバトルを繰り広げたマシンのタイヤにも使っていたゴム素材です。
かなりお気に入りのFDM(FFF)の材料になっています!
ということで、今回はこの材料で実際に作ったものや
印刷の条件、この材料に最適なプラットフォームの話をしていきます!
していこうかなというふうに思います。
タイヤとして使用した動画はコチラ↓↓
作ったロボでガチ風船バトルしてみたら…まさかすぎたwww!// えふていーさんコラボ
モーター軸のパッキンとして使用した動画はコチラ↓↓
タイヤのゴムっていう使い方だけじゃなくて
水も止められるっていうすごいフィラメントなので
欲しいっていう人はぜひゲットしてチャレンジしてみてください!
実際の印刷までの流れ
開封
じゃあまずは開封。
まず「ビルドテープ」という、養生テープ的なテープがついてきます。
スーパーフレキシブルフィラメントはこんな感じ。
ちょっと伝わりにくいと思うのですが、
全体的にやわやわな感じのTPUに比べて、
スーパーフレキシブルフィラメントはちょっとコシがある感じ。
一か所折れると同じところで折れ続ける。
ストローの感触に近いですね。
印刷準備
TPUと同じように湿度に弱いフィラメントなので
まず印刷前に強力な乾燥剤を入れてちゃんと乾燥させていく!
この工程が結構重要です。
熱で乾燥させるってのはあんまりやらない方がいいかな。
プリンター準備
じゃあ乾燥剤と一緒に袋に入れて一晩乾燥させました。
ダイレクト式のプリンターをご準備ください。
ボーデン式ではうまく造形できないと思います。
まずは今プリンターにPLAが入っているので
それを「コールドプル」っていう方法で掃除していきます。
温まった状態からCoolingというボタンを押します。
徐々に冷やし ていってで100℃ぐらいになったら
一気に上から手動で引き抜くっていう感じです。
温度160℃~150℃ぐらいまでは、まだまだホットエンドが熱くて
PLAとかだったら押し込めるので
ホットエンドの中をPLAで満たす感じで
どんどん押し込めるだけ押し込んでいってください。
ホットエンドが150℃くらいになったら押し込めなくなるんで
そこで押し込みはやめて、ホットエンドが100℃ぐらいまで
下がるのを待って一気に引き抜くっていう感じです。
スーパーフレキシブルフィラメントに限らず
違う種類のフィラメント を使う場合は
前のフィラメントの材料がヘッドに残っていない状態にしてから造形をスタートしましょう。
ヘッドに残ったフィラメント原因で、つまりなどのプリント失敗につながります。
ちゃんと掃除してあげると良いです。
汚れ取れるんだよね。今回も結構汚っね・・・
綺麗になりましたね。
フィラメントをセット
じゃあスーパーフレキシブルフィラメントをセットしていきましょう。
自分はフィラメントドライヤーにフィラメントをセットしました。
勿論、普通のフィラメントホルダーでもいいです。
できるだけ密閉されて、湿度の影響を受けない方がいいとは思ってます。
できるだけ乾燥剤も入るやつがベストかな。
フィラメントをロードする時の温度は230℃でやってます。
印刷条件
じゃあ 印刷の条件やっていきましょう。
今回は、自分がメインで使っているスライサーPrusa Slicerで条件を紹介していきます。
Curaとか他のスライサーをお使いの方も基本設定は同じなので参考にやってみてください。
印刷速度
まずは印刷の速度、全部10mm/secにしてます。
20mm/secぐらいまで上げてもそうなんですが、失敗したくない方は10mm/secをおすすめします。
スーパーフレキシブルフィラメント、かなり高級フィラメント。
500gで1万5000円ぐらいするので、庶民の自分は失敗したくないので
できるだけ速度下げてやってます。
ホットエンド温度
温度、ホットエンドのところは全部240℃でやってます。
230℃ぐらいまでいくつかパラメータを振ったのですが、
あんまり印刷のクオリティ、糸引きとか変わらなかったので高めで設定しました。
プラットフォーム温度
プラットフォームは0℃でやってます。
温度高くしても定着があんまり良くならなかったので
変化しなかったのでメーカー推奨の0℃で。
引き抜き長さ
最後リトラクションのところの引き抜く長さって
TPUを使う時は、結構長めに取るんですけど
このスーパーフレキシブルフィラメントは
あんまり糸引きとかに、効いてこなかったので
普通のPLAとかと同じ0.8mmで設定して自分は印刷しています。
プラットフォーム
印刷前の最後の工程ですね。
「プラットフォームってどういうのがいいの?」っていうところね。
このベンチーはPEIにヤスリがけしたもの。
そのまま使ってこんな感じ。
ちゃんと良さそうには見えるんですが
モデルが剥がれちゃって失敗するっていうことも多々あったので
改善策を試してみました。
TPUが定着悪い時に使うカプトンテープ。
おなじみですね。
これはちょっと定着が悪いまま。
次、サンプルでついてきたビルドテープ。
養生テープにしか見えないんですが、さすがの定着力!いい感じでした。
でも、やっぱ高いんだよねこれ。
1巻で6000円ぐらいしちゃうので、代用できるもの探しちゃいました。
その辺にあった養生テープ。
結果としては、予想以上に良い。付属のビルドテープよりも定着がいい。
自分はこれ使っていくことにします。
ちなみにこの養生テープはニトムズ、日東電工のテープです。
バトルマシーンのタイヤもこの環境で綺麗に定着して、いい感じでした。
プリントクオリティ
じゃあ最後、質感とグリップ力、印刷のクオリティを詳しく見ていきたいと思います。
質感はちょっとで伝わりにくいんですが、かなりゴムっていう感じ。
グリップ力とかもかなり強い。
一応左から普通のPLAのシルクフィラメントと、今回のホッティポリマー。
右のモルカーがTPUですね。
やっぱりTPUはソフトビニール人形みたいな感じで
あんまりグリップ力とかはない。
グリップ力
プラットフォームを傾けて、どんな感じの転がり方するのか
滑り方するのか検証してみました。
まず当たり前なんですけど、カチカチのPLAはすぐに脱落。
さらに45°ぐらいでTPU脱落。
形状が違うんで完全に比較はできないんですが
最後まで残ったのが、ホッティーポリマーでした。
このベンチーだけ「滑り落ちる」ってよりも
「転がり落ちる」っていう感じでした。
重心がもっと低くて平っぽい形状だったらもっと角度をつけても大丈夫そうでした。
すごいグリップ力は強い。
ベンチーの造形
じゃあこのベンチーをちゃんと詳しく見ていきましょう。
やっぱり本当にこのスーパーフレキシブルフィラメントはめっちゃ柔らかい。
屋根から、煙突もくっきりかなりいい感じにできています。
このテーパーとかもエッジもちゃんと綺麗に出てるし
かなりこんだけ柔らかいフィラメントにしては
すごく性能が高いなっていう印象です。
窓のところのブリッジもちょっと垂れてはいるんですが
柔らかいフィラメントでこれだけ印刷できれば全然問題ないですね。
やっぱり気になるのがオーバーハングですね。
船首のところ、結構荒れちゃってる。
これは柔らかいフィラメントの特徴として、
オーバーハングが弱いっていうところはあるので仕方ないですね。
45°くらいが限界かな。
側面のところとかはかなり綺麗にできてるんで
きついオーバーハングじゃなければ問題ないかなってところですね。
苦手なところもありますが、スーパーフレキシブルフィラメントの
最大の特徴/魅力は柔らかさとグリップ力!
苦手な部分は設計、形状の方で設計者/モデラーの方が考慮して
うまく使いこなすというのがいいんじゃないかな
っていうふうに思っています。
耐久性
じゃあ耐久性の方も見ていきましょう。
バトル後のマシンですね。
両側のタイヤを片方ずつ、光造形で印刷したタイヤと
今回、FDMで刷ったホッティーポリマーのタイヤを履かせています。
2種類、一応テスト的に試してました。
光造形で作ったタイヤに興味のある方はコチラをチェック↓↓
【品質? 精度? 耐久性?】高弾性ラバーレジン ゴムっぽい部品が作れるやつの実力は?? // SK本舗
手前がホッティーポリマーのハイパーフレキシブルタイプですね。
見た目的には、バトル前後でグリップ感も全く変わってないし
柔らかさも全く変わってないっていう感じでした!
結構激しいバトルだったので、
「亀裂とか入るかもな」って思ってたんですが
全く問題なくて、耐久性はお墨付きというか
結構信頼してるっていう感じですね。
というところで、ちょっと高級なフィラメントではあるんですが
気になる人はぜひチェックしてみて使いこなしてみてください。
じゃあまたー
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