日本って1年を通して湿度が高い3Dプリンターにとってはよくない環境なんです。
今回はエンジニア歴10年の自分が、防湿ケースを安く作る方法を教えていきます!
タッパーのわりにおしゃれで、安くするためにできるだけ3Dプリント品で仕上げています。
動画で確認したい方はコチラ↓↓
無料3D公開!激安3モードの防湿フィラメントケース & ホルダー
もくじ
3wayで使える!
- ホルダータイプ
- 防湿ケースタイプ
- フルスペックタイプ(温湿度計付)
ほとんどの部品を3Dプリンターで作れちゃいます。
特徴
価格
- ホルダータイプ
500円
- 防湿ケースタイプ
900円
- フルスペックタイプ(温湿度計付)
1400円
自分の本当に必要な機能を選択して、作ってみましょう!
組み換え可能で、価格を最低限に抑えられます。
機能
3Dプリンターで造形している間、回り続けるフィラメントスプール。
スプールがちゃんと回らないと材料が絡んだり、詰まったり。。
造形失敗のもとになってしまいますよね。
Adventurer3とかだとちょっと大きいスプールは入らなかったりして、
一時期は手作業で定期的にスプールを回してました(笑)
このホルダーがあれば、造形中も心配なく、自動で回転してくれます。
回転だけなら、ホルダータイプで十分機能します。
さらに、防湿ケースタイプやフルスペックタイプなら
造形中も湿気に材料がさらされないで、しっかり管理ができるので、
さらに造形失敗のリスクが下がります。
3Dプリンターのフィラメントって結構湿気を吸うんですよね。
湿気を吸ったフィラメントは糸引きや積層間の定着不良などの原因になります!
フィラメントと湿度のお話はコチラ↓↓
3Dプリンター 吸湿フィラメント の復活方法 / フィラメントドライヤー eSUN eBox 乾燥機 & ホルダー
実際の機能はというと、
室内温度31℃、湿度61%の環境で
4日間ケースに入れたフィラメントの湿度を
18%にすることができました。
ちゃんと密封された中で、乾燥剤を入れて湿度を管理できます!
乾燥剤の交換目安は湿度が30%を超えたあたりです。
普段は3Dフィラメントドライヤーボックスを使っていたんですが、
このお値段が結構高い…
いい製品なんですが、1万円くらいかかります。
せっかく3Dプリンターを持ってるんだから、自作してみようって感じで
作っちゃいましょう!
これがあれば造形のたびにジップロックなどに入れる手間も省けちゃう。
用意するモノ
- 温湿度計 1個セット https://amzn.to/3zRZmK9
2個セット https://amzn.to/3liPNQI - 3Dプリンター用 PTFEチューブ 内径2mm 外径4mm
https://amzn.to/3xbXtX3 - ダイソー 密封容器5.5L クリア
※ネットだと送料等かかってしまうので大きめのダイソーで探してみよう
https://jp.daisonet.com/products/4549… - おすすめの両面テープ ニトムズ 再はく離一般用両面テープ No.5000NS 5mm×20m
https://amzn.to/3xeSGUV
※amazonだと10巻パックになってしまうのでホームセンターで探すのがいいかも - おすすめのKING 強力乾燥剤 オゾ 超即効タイプ OZO-Z10
https://amzn.to/3ffVf2Z
(シリカゲルとかだと、吸着した水分が空気に戻っちゃったりするので)
ダウンロードできる3Dモデル
↓↓からモデルをダウンロードしてください!(無料)
https://www.thingiverse.com/thing:4920899
Adventurer3で造形できます!
大きい部品は斜めに設置してください。
モデリングは乾燥剤を置くところをボスだらけにして、
なるべく乾燥剤が空気に触れるようにしたところがポイント!
軸と軸受は表面がきれいにできるように、立ててプリントしてください。
自分のプリンターの特性に合わせてはめ合いの部分の寸法を調整してみてね!
プリント条件
参考まで今回印刷した時の条件を書いておきます。
自分はAdventurer3で造形したので、
自分の3Dプリンターに合った条件を探してみてください!
シャフト、軸受け、温湿度計ホルダー:積層ピッチ0.18mm
インフィル30% その他:積層ピッチ0.18mm インフィル15%
プリントしたものの組立
組立はめっちゃ簡単!
軸受を台座にはめ込んでください。
軸を通しながら左右の台座を組み付けてください。
留め金を上から穴に向かって入れるだけ!
温湿度計をホルダーにカチッととめます。
同じように上から穴に向かってカチッと組み付けます。
(ラジペンとかで押すとちょうどいいかも)
はめ合いがきつい場合は、ドリルとかやすりで調整してね!
温湿度計がいらない人は温湿度計の代わりに、
両側に留め金を付けてください。
ケースは、底から50mmのところにドリルで傷をつけて、直径8mmの穴をあけます。
両面テープをフィラメントの取り出し口を付けてから内側から軸を通して固定します。
(接着でも可)
両面テープが丸見えなので、カバーを外側にとめます。
ケースの足を両面テープでこんな感じにとりつけます。
ケースに台座を置いて、その上に乾燥剤を置きます。
スプールの材料を穴に通してから、スプールをローラの上に置いたら完成!
外径4mm、内径2mmのチューブを接続してあげると、
より湿気が入ってきづらい構造にできます。
(チューブを付けても1400円で済みそう!)
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